大豆の産地は? 何に加工されているの?
えっ!大豆が足りない? 私たちの食生活に欠かせない大豆事情に世界的な変化が!
米国のバイオ燃料政策によって良質大豆が入手困難に大豆やトウモロコシからエタノールやディーゼル燃料を作るバイオ燃料。米国は石油燃料からバイオ燃料への代替政策を強く進めています。これによって世界最大の産地・米国の生産現場に大きな変化が起こっています。
まずは大豆が食用ではなくバイオ燃料用に流れています。さらに、トウモロコシのほうが利益が多いため、生産者が大豆からトウモロコシに作物転換するケースが増えています。生産量が減り、価格への影響も避けられなくなっています。
日本だけじゃない!世界中で大豆の健康効果が見直されているアメリカ国立ガン研究所は、植物性食品を習慣的に食べる人は、ガンの死亡率が低いという調査結果を基に、ガン予防のための植物性食品を「デザイナーフーズ」と名付け、研究を進めています。中でも大豆はイソフラボンなどの栄養素があり重要度の高い食品とされています。
同時に、トランス脂肪酸の過剰摂取が体に悪影響を及ぼすとして、トランス脂肪酸を含まない大豆油などの植物性油の需要が高まっています。こうしたことから米国内では、大豆の輸出から国内消費へと動向が変化してきています。世界最大の人口を誇る中国でも、経済の発展に伴って日本食がブームになっています。
やはり健康志向と相まって大豆の消費が増える傾向にあります。大豆消費の95%を輸入に依存する日本にとって、世界の現状は決して楽観できる状態ではないのです。特に良質の大豆は今後、確保が難しくなることが予想されます。
遺伝子組み換え大豆の増加大豆の使用目的が燃料や食用油にシフトすることで、米国の生産者は栽培し易い遺伝子組み換え大豆を増やしています。しかし日本国内では非遺伝子組み換え大豆が圧倒的主流。遺伝子組み換え食品には未知数の部分が多く、消費者の不安を完全に払拭されていないのが現状です。
こうしたことも大豆確保が困難になる原因なのです。大豆業界にとって、安全性を確保していくことも今後の大きな課題となっています。